予防接種

インフルエンザワクチン

インフルエンザの新しい治療薬

インフルエンザ感染に対する新しい治療薬イナビル(一回吸入するだけで効果のある薬)が使えるようになりました。詳細をご覧になりたい方は「インフルエンザ情報Webサイト インフルニュース」をご参照ください。

インフルエンザの対策

ワクチン接種(3価ワクチン)

2010年夏に製造されたワクチンです。3種類のワクチン株が混合されたタイプで、新型を含むA型、B型インフルエンザウイルスに予防効果が期待できます。

治療

イナビル、タミフルおよびリレンザが中心となります。若い方でも発見がおくれたり、これら薬物治療の開始がおくれると重症化する可能性があります。高熱、関節痛、のどの痛みや咳などの症状があり、疑わしい場合には、早めに医療機関を受診しましょう。現在、あらゆる医療機関(実際には病院、内科系診療所が中心ですが)でインフルエンザの診療を受けることができるようになっています。

生活上の予防

  • ウイルスの侵入経路を絶ちましょう
    「うがい、手洗い、マスク」意外と盲点なのは、ATMやキーボード、ドアの取っ手など、不特定多数の方が触れる箇所を通じて感染することが多いことです。うがいやマスクのみならず、手洗いを励行しましょう。アルコール消毒などがあればなおさらよいでしょう。
  • ウイルスに負けない防衛体力を維持しましょう
    規則正しい生活リズムを守り、十分な睡眠・休養をとり、バランスのとれた食事を摂り、ウイルスに負けないからだを維持しましょう。
  • ウイルスに遭遇する機会をなるべく減らしましょう
    人ごみを避け、人の集まるところにでかけるのは、必要最小限にしましょう。

空気清浄機のみでは十分にウイルスの殺菌はできませんが、当院で設置しているプラズマクラスター(シャープ社)は、インフルエンザウイルスの感染力を99.9%抑え、院内感染を予防することができます。また、ダニをはじめとするアレルゲンの作用をおさえることで、アレルギーの発症をおさえ、花粉症に対しても効果を発揮しますので、安心して当院で受診していただくことができます。

※そのほかインフルエンザの詳しい情報については、下記のサイトをご覧ください。
国立感染症研究所 感染症情報センター<インフルエンザ>

インフルエンザの予防投与

※現在、インフルエンザ予防投与は中止しております。

インフルエンザは、多くの場合、家族の一人がかかると、一家全員がかかってしまうようです。インフルエンザワクチンを接種されていない方や、1回しか接種されていない方は、感染しやすいようです。そういった際に、抗インフルエンザ薬であるタミフルないしリレンザを予防的に服用していただくことで、インフルエンザ感染のリスクを減らすことができます。これが予防的投与です。

ただこれは保険医療でなく、自費診療となるため薬代が実費になり、当院では投薬料として2,000円(同時期に当院でインフルエンザ感染の処方をうけたご家族がいる場合には1,000円)。薬局ですと、タミフル10日分もリレンザ5日分も4,000円~5,000円かかることになります。

予防投与の効果としては完全ではないですが、ご家族や同僚の方の感染が発覚され次第、早期から服用することで感染リスクはかなり減少しますので、当院の診療時間をご確認の上、ご受診ください。

肺炎球菌ワクチン
「ニューモバックス」

当院では、インフルエンザ感染に引き続く細菌性肺炎予防において非常に有効とされる「ニューモバックス」「プレベナー」の予約を受け付けています。
高齢者肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスのみ対象)は、H26年10月より定期予防接種化(公費助成)されております。
なお、このワクチンの効果は5年であり、5年以内にこの予防接種を受けられた方は、接種日より5年経過しないと再接種できません。ご注意ください。肺炎を起こしやすい65歳以上の方にお勧めです。
公費助成の対象は、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳のいずれかないし、60歳~64歳で心臓、腎臓、呼吸器、免疫の異常(身体障害者1級以上)で、助成を受けられるのは、一生涯に一回のみです。
詳細は世田谷区ホームページ「高齢者肺炎球菌予防接種のおしらせ」 をご参照ください。

ニューモバックス PPV23 プレベナー13 PCV13
対応する菌 23種類 13種類
効果 広い範囲をカバーする 高い免疫効果を発揮
効果の持続 4~5時間 4~5時間
効果発現 5年間 一生
再接種の必要性 5年ごとに必要 不要
公費補助の有無 有(世田谷区民は自己負担1500円)※

※「ニューモバックス PPV23 」の公費負担は、前述の通り、「65,70,75,80,85,90,95,100歳の方」や「60-64歳で心臓などの1級身体障害者」が対象です。

子宮頸がんワクチン

HPVワクチン予防接種は、平成25年4月に定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後にワクチンとは無関係と言い切れない持続的な痛みなどの副反応がみられたことから、厚生労働省通知により同年6月から積極的な接種の勧奨を差し控えていました。

令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家会議で、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことから、接種することの有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが確認され、同年11月26日通知をもって、勧奨を再開する事が決定されました。

なお、積極的な勧奨の差し控えによりHPVワクチンの接種機会を逃した方に対するキャッチアップ接種については、積極的な勧奨の差し控えにより子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種機会を逃した方に対するキャッチアップ接種について | 世田谷区ホームページ (setagaya.lg.jp)をご参照ください。

子宮がんのうち、子宮の入り口にできるがんが子宮頸がんです。国内では年間約11000人が発症し、約2900人が死亡すると推定されています。

シルガード9は、子宮頸がん全体の80-90%の原因とされる7種類のHPVに予防効果があります。

子宮頸がんの主な原因であるHPVに感染する前に接種することで、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常(過形成)を予防します。

詳しくは、子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について | 世田谷区ホームページ (setagaya.lg.jp)をご参照ください。

ガーダシル

当院での取り扱いは終了いたしました。

サーバリックス

当院での取り扱いは終了いたしました。

帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)

50歳を過ぎたら帯状疱疹に要注意です。
従来の生ワクチンの「水痘ワクチン」では効果が十分でなかったのですが、この度帯状疱疹ワクチンを当院で可能となりました。
原因は多くの人が子供のときに感染した水痘(水疱瘡)のウイルスが体内に潜伏して残っていて、それが原因で起こります。
80歳までに3人に1人が発症することがわかっています。

  • 2か月以上あけて2回接種の必要があります
    (2回目は遅くても6か月以内に接種の必要があります)。
  • 対象は50歳以上のかかりつけの方です。
  • 費用:1回22,000円 2回必要です。

※帯状疱疹ワクチン(シングリックス)は、新型コロナワクチンを除く他のワクチン(インフルエンザワクチン等)と間隔をあける必要はありません(同時接種も可能)が、【新型コロナワクチンとは2週間以上あける】必要があります。

「帯状疱疹ワクチン」接種費用の一部助成について

新型コロナウイルス(covid19)の感染の後に免疫力が低下して、帯状疱疹にかかりやすくなっていることも知られています。
世田谷区では、令和5年7月1日より、帯状疱疹ワクチンの接種費用を一部助成します。
対象は、接種日時時点で世田谷区に住民登録のある満50歳以上の方です。
詳細は下記をご参照下さい。

実施している種類と料金一覧

実施内容 料金(税込) 公費助成等
麻疹(単独)ワクチン 7,000円
風疹 8,400円
麻疹風疹混合 13,000円
帯状疱疹(シングリックス) 22,000円 公費助成あり
子宮頸がん(シルガード9) 22,000円 公費助成あり(無料)
流行性耳下腺炎(おたふく) 5,700円
破傷風 3,000円
肺炎球菌(ニューモバックス)※ 8,100円 公費助成あり
肺炎球菌(プレベナー)※ 9,900円
インフルエンザ 4,000円
A型肝炎 8,400円
B型肝炎※ 4,800円
ツベルクリン 3,500円

※A型肝炎の一般的な感染予防スケジュール
16歳以上の方に、0.5mlずつを2~4週間隔で2回、筋肉内または皮下に接種し、さらに初回接種のあと24週を経過した後0.5mlを追加接種します。

※B型肝炎の一般的な感染予防スケジュール
通常0.5mlずつを4週間隔で2回、さらに20~24週を経過した後に1回0.5mlを皮下または筋肉内に接種します。ただし、10歳未満のお子様には0.25mlずつを同様の投与間隔で皮下に接種します。B型抗体が獲得されていないことが判明した場合には、さらに追加接種します。

わからないことがございましたら、お気軽にご相談ください。