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睡眠時無呼吸症候群の新しい治療法「舌下神経刺激療法」について

夜間に呼吸がとまり、重大な病気のリスクとなることで知られる睡眠時無呼吸症候群の治療は、持続陽圧呼吸療法(CPAP)の他マウスピース療法、手術療法などが知られています。このなかでCPAPは、中等度以上の方にとって標準的治療ですが、中にはいくつかの理由で困難な方、耐えられないがいます。こういった方の問題を解決しうる新たな治療として、植え込み型舌下神経刺激療法という新しい治療法がわが国でも使用できるようになりました。

Inspire medical system社により2018年より米国等で実用化され、わが国でも少数ながらすでに患者様に植え込み手術が行われています。

胸部に植えこまれ、顎の下にある舌下神経に装着するカフを通して、睡眠中に呼吸筋の動きを感知して、のどの奥に落ち込んでいる舌を収縮させることにより、気道が狭くなるのを防ぐことができます。CPAPのマスクから解放されたい方の中には、この治療法の恩恵にあずかれる方が出てきます。

無呼吸のタイプや、肥満度、喉や鼻に構造的な異常のないことなどいくつかの基準を満たすなど、いくつかのハードルがありますが、興味のある方は当院でご相談ください。

睡眠時無呼

(画像はInspire社より)